プロ野球ドラフト会議まで、残り1か月を切りました。U-18が終わり、茨城国体に出場する選手はいますが、プロ志望届を提出した選手はきっと待ち遠しいことでしょう。
ここでは、日程を確認しつつ、指名予想などを書いてみたいと思います。
プロ野球ドラフト会議2019 日程
ドラフト会議2019、公式タイトル=プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンDは、10月17日(木)に行われます。
開始時刻は17:00の予定で、会場はグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールとなっています。
指名手順は以下のようになっています。
① 12球団が1巡目同時入札
② 重複した選手の抽選
③ 抽選で外れた球団の再入札
④ ③で競合した場合は、外れた球団の再々入札
この手順で、全球団が1位指名選手が確定するまで繰り返す
2巡目はシーズン終了時の球団順位の逆順(ウェーバー方式)で、セパの優先権は1年おきで今年度はセ・リーグから。
以降は交互に繰り返す。(つまり、3巡目は、球団順位・逆ウエーバー方式、4巡目はウエーバー方式…と続く)
今年度は
ヤクルト → オリックス → 中日 → 日本ハム → 広島 → ロッテ → 阪神 → 楽天 → 横浜DeNA → ソフトバンク → 巨人 → 西武
という順になります。(逆ウェーバーは、この逆)
終了は、全球団終了するか、選択選手が合計120名に達した時点となります。
プロ野球ドラフト会議2019 指名予想
大方の予想は、以下の3人に絞られていますね。
- 佐々木朗希 大船渡
- 奥川恭伸 星稜
- 森下暢仁 明治大
12球団のうち、どの球団が誰を指名するのか、ワクワクしますね。
とりあえず、一巡目は佐々木、奥川、森下のいずれかを指名することになりそう…というのがスポーツ紙等のメディア予想です。
- 即戦力 森下
- ほぼ即戦力 奥川
- 育成 佐々木
というのが、3人に対する評価です。
3人とも力のある球を投げ、最終的には日本のプロ野球のエースとして活躍するであろうことは確かです。
森下は高卒の時点でもドラフト候補として浮上していましたが、明大に進学。しかし、そこで一回りも二回りも進化し、即戦力と言われるまでに成長しました。
奥川は、甲子園後のU-18でも、調整後に見事な投球をし、更に評価を高めました。
一方、ここにきて評価をやや下げてしまったのが佐々木です。甲子園には出場できず、更にU-18では、マメがつぶれて投球できず、わずか1イニングでの降板となってしまいました。
そのため、最後の実戦形式でのチェックをしようと張り切ってたスカウト陣からは落胆の声が聞こえ、あらためて体が完全に出来上がっていないことへの不安が高まりました。
しかし、マメができること自体はさほど問題視されていないようです。問題は、体が出来上がるまでは無理をさせられず、当然、その間のトレーニングが必要になります。しかし、育成に向けて、どのような手段をとればよいのかがわからず、育成に失敗すれば批判を受けることになる…という不安から、佐々木への指名が少なくなると思います。
では、ここで、球団別指名予想をご覧ください。(結果等も追記しています)
球団 | 予想 | 事前公表 | 1位指名 | 結果 |
西武 | 森下暢仁 | 佐々木朗希 | 佐々木朗希 | 宮川 哲 |
ソフトバンク | 佐々木朗希 | 石川昴弥 | 佐藤直樹 | |
ロッテ | 奥川恭伸 | 佐々木朗希 | 佐々木朗希 | 佐々木朗希 |
楽天 | 森下暢仁 | 佐々木朗希 | 小深田大翔 | |
日本ハム | 佐々木朗希 | 佐々木朗希 | 佐々木朗希 | 河野竜生 |
オリックス | 森下暢仁 | 石川昴弥 | 宮城大弥 | |
巨人 | 奥川恭伸 | 奥川恭伸 | 堀田賢慎 | |
DeNA | 森下暢仁 | 森 敬斗 | 森 敬斗 | |
阪神 | 奥川恭伸 | 奥川恭伸 | 西 純矢 | |
広島 | 奥川恭伸 | 森下暢仁 | 森下暢仁 | 森下暢仁 |
中日 | 森下暢仁 | 石川昴弥 | 石川昴弥 | 石川昴弥 |
ヤクルト | 森下暢仁 | 奥川恭伸 | 奥川恭伸 | 奥川恭伸 |
佐々木朗希には4球団、奥川恭伸には3球団、石川昴弥には3球団が競合しました。意外なことに明治大学の森下暢仁は広島が単独指名、DeNAは下馬評とは違って森 敬斗を単独指名しました。
全球団が佐々木、奥川、森下のいずれかを1位指名と考えたのですが、石川昴弥に3球団競合は全く予想しませんでした。球団事情+本人の実力なのでしょう。
育成に定評がある日ハム、戦力的に多少ゆとりがあるソフトバンクが佐々木を指名。育成よりも、さしあたって即戦力となりそうな奥川をロッテ、広島、阪神、そして巨人が指名。
巨人は当初、佐々木指名を考えていましたが、甲子園、そしてU-18での投球から奥川に変更すると見ています。
また、日ハムは、投手陣の現状から考えると即戦力が欲しいところだと思うのですが、いち早く佐々木指名を宣言し、方針も変わらないと明言していますから、変更はないと見ました。
何としても即戦力がほしい西武、オリックス、DeNA、中日、ヤクルトは森下を指名すると予想しました。
※10.16追記
ドラフト会議前日の段階で、6球団が1指名選手を公表。他の6球団は、ギリギリまで判断を伸ばすのか、既に決まっているのか、もう少し情報収集してから決めるのか…公表する、しないも駆け引きの一つなのでしょうね。
佐々木朗希以外を明言している球団は以下の3球団です。
広島→森下暢仁
中日→石川昴弥
ヤクルト→奥川泰伸
まさか、単独指名ということはないと思いますが…。石川は、その潜在能力の高さを評価されながらも、投手(佐々木、奥川、森下)に注目が集まっていることから、「外れ1位」としている予想が多くあります。が、このままいくと、中日の単独指名は十分に有り得ます。
ヤクルトの奥川、広島の森下はどうでしょう?両選手とも、競合が予想されていただけに、あっさり単独指名はないと思いますが…ただ、表明していない球団は、いずれも佐々木を高く評価しているだけに、9球団による抽選ということも考えられます。特に、パ・リーグは6球団すべて佐々木朗希を1位指名する可能性も出てきました。
最速163キロは、どの球団も魅力的なのですね。
他に注目選手は?
今年のドラフト再注目選手は、佐々木、奥川、森下ですが、競合を避けて、1本釣りを狙う球団があるかもしれません。
また、言葉は失礼な気がするのですが、いわゆる「外れ1位」として注目される選手もいます。
西 純矢(創始学園)
U-18代表。最速154キロにカーブ、フォーク、縦横2種類のスライダーを投げる本格派。
宮城大弥(沖縄興南)
U-18代表。最速149キロ左腕。体格は大きくはありませんが、マウンド度胸は抜群。
及川雅貴(横浜高)
佐々木・奥川・西とともに高校生投手ビッグ4と言われた一人です。センバツ初戦敗退、そして、夏は甲子園に出場できず、評価を下げてしまいましたが、潜在能力は高く、育成に優れた球団に指名されれば、大きく成長する投手だと思います。
石川昴弥(東邦高)
センバツ優勝投手ですが、高校通算55本塁打で、U-18ではバッターとして大活躍。ドラフトでも間違いなく1位指名で、プロ野球では打者として登録されると思います。
井上広大(履正社)
高校通算49本塁打。夏の甲子園でも3本塁打を放つ。特に決勝戦での奥川から本塁打は値千金でした。U-18代表には選ばれなかったが、ドラフト会議では上位指名が予想されます。
まとめ
過去10年、各球団の高校生競合回数は最多のヤクルト、楽天が8回、以下、中日が7回、日ハム6回…と続くそうです。
ヤクルト、楽天、中日は即戦力の森下ではなく奥川なのか…
意外と競合を避け、西純矢(創志学園)、宮城大弥(興南)、または、野手で石川昂弥(東邦)を指名するのか。
10月17日、どんなドラマが待っているのでしょうか。
ちなみに…大学生、高校生が義務付けられているプロ志望届の提出締め切りは10月3日です。奥川君はまだ提出していませんが…迷っているわけではありません。本人の希望も、もちろんプロ野球!しかし、茨城国体があるため、それが終わってから提出するそうです。
※国体1回戦、智弁学園戦は残念ながら1-3で敗退。しかし、試合後の会見でプロ志望届を提出することを宣言しました。あとは、ドラフト会議での指名を待つばかりですね。
※佐々木君も予定通り10月2日に会見を開き、プロ志望を表明しました。
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