新学期が9月 メリット デメリット 実現可能なの 本当に有効か?

教育

宮城県知事が新制度導入を提案
国民民主党が新学期9月移行を検討
尾木ママさんが9月新学期制度を提言
などなど、

「新学期を9月に」

という声が多くなってきましたね。

 そこで、新学期が9月になるメリットやデメリット、果たして実現可能なのか、本当に有効なのかについて、まとめてみました。

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新学期を9月にするメリット

 新学期が9月になったときのメリットとして、以下のようなことが考えられます。

① 今の休校を夏休みまで延長できる
② 新学年で1年過ごすことができる
③ 休校による学力低下を避けることができる
④ 海外に合わせて9月入学になる
⑤ 入試の時期が暖かい時期になる
⑥ 海外留学のタイミングが合いやすくなる

 最近、特に新学期9月スタートの声を聞くようになったのは、①②のメリットがあるからです。

 新型コロナウイルスの影響で3月から5月6日まで、休校中の学校があります。4月に1度は学校を再開したものの、結局また休校になった学校もあります。

 また、5月6日まで休校になっていますが、休校を延長した学校もあり、他も延長する可能性が高まってきています。

 そこで、思い切って新学期が9月からになれば、それまで休んで新学期の準備ができます。また、9月、新たに新学年でスタートになれば、その後1年間、新学年で過ごすことができます。

 今のままだと、4月~5月を全て休んでいる学校の子どもだちは、残り10か月しか新学年で過ごすことができません。それだと、学力低下の心配も出てきます。9月からの1年間となれば、その心配はとりあえずなくなりますね。

 ④~⑥については、以前から言われていたことです。海外では9月が新学期の国が多いので海外留学のタイミングが合いやすいですし、入試が7~8月あたりになり、暖かい時期に終えることができます。

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新学期を9月にするデメリット

 新学期が9月になるデメリットは、以下のようになります。

① 9月になっても学校は再開できないかも
② 学年分けの基準が変わる
③ 小中学校、高校、大学、幼稚園など合わせなければならない
④ 就職の時期が変わる
⑤ システム変更に時間がかかる

 まず、感染拡大の件で考えたとき、9月までに収束するとは限りません。中途半端に、今、再開するよりは、8月末まで休めば、かなり感染リスクを減らすことができるでしょうね。

 しかし、それも可能性が高いだけであって、思った以上に収束しない、または第2波、第3波が来て、9月は再開できないことも考えられます。

 無事に収束していたとしても、学年わけの基準(誕生日)が変わることや、全ての学校や幼稚園が9月スタートにしないとスムーズな連携が取れないこと、会社自体も9月入社、新年度スタートにしなければならないなど、社会の仕組み全体に関わるほどの大きな出来事です。

 そのため、様々なシステム変更が大変でしょうね。

新学期9月は実現可能か?

 新学期9月は実現可能なのでしょうか?

 デメリットから考えると、そう簡単に実現するものではないと思えてしまいます。

 第一、過去にも9月新学期説が主張されながらも、立ち消えていたのですから、メリットがあれど、そう簡単には実現しないでしょうね。

 文科省が指示して小中学校、高校さえ合わせればよいという問題ではないですから。

新学期9月は本当に有効なのか?

 以前から言われることはあった新学期9月スタート。海外に合わせたり、留学のタイミングが合うなどが理由だったようですが、ここにきて、コロナ休校が続く中で、感染防止や休校による学力低下を防ぐという意味で主張されています。

 確かに有効ではあると思います。

※2020.4.28追記

 文部科学大臣も新学期を9月にすることについて「選択肢の一つ」として、検討を進めていると発言していますね。検討の結果、来年以降の検討事項、と先送りになると思いますけどね。

 しかし、検討を始めただけでも前進なのでしょう。

 ネットのアンケートでは、9月に賛成の人が多いようです。意外でした…。

 また、東京都知事の小池さんも賛成なのですね。「以前から“新学年9月スタート論者”の1人だ」ということです。この機会に、変えるべきものは変えていこう、という力強さは感じますが…全国の知事が同じ考えで動けば大きな力にはなるでしょうね。

 確かに、こういう時だからこそ、社会は大きく動くのかもしれません。でも…あと4か月で、こんなに大きな仕組みを変えることができるのでしょうか?よほど、カリスマ性のある方がリードしないと一気に流れていかないでしょうね。

※2020.4.29追記

 安倍首相も、9月新学期に関して「前広に検討」と答えました。新型コロナの収束が見えず、学校休校解除の見通しもない中で、選択肢の一つとして検討していくということなのでしょう。

 全国知事会では、賛成の意見がある一方で、反対の知事さんもいましたね。新学期を9月に機運が高まっていることは事実ですが、コロナ対策としての9月新学期には反対という意見も聞きます。

 いろいろな方面で考えていくと…時間が足りないでしょうね。

※2020.5.1追記

 政府が、2021年秋を目指して9月新学期に動き出す…そんな報道がありました。首相は9月入学に強い意欲を示しているそうですが…。来年、実現するのでしょうか?

 また、文部科学大臣は、学校再開の指針として分散登校を推奨…本気で今年から9月新学期を目指すなら、分散登校は必要ないような…「来年9月を想定して検討」という話もあるので、いずれにしても今年の9月から実施するつもりはないのだと思います。

※2020.5.9追記

 「来年9月から新年度をはじめるメリット」という話題も出ていますね。果たして国は、本当に2021年を目途に、本気で9月新学期制を始めるのか…

 来年はオリンピック、安倍総理の任期満了に伴う総裁選などが予定されているはず…おそらく、9月新学期までは手が回らないでしょうね…。

※2020.5.18追記

 政府の3案が出てきましたね…正直、わかりにくいですね。

 1つ目が、新入生を段階的にずらしていく方法です。

21年度 4月2日~翌年5月1日
22年度 5月2日~翌年6月1日
25年度 8月2日~翌年9月1日
26年度以降 小学1年生は 9月2日~翌年9月1日生まれ
(満6歳11カ月~満6歳)という状態に戻ることになります。

これは、「段階的に」と言えば聞こえはいいですが煩雑でしょうね。

 2つ目は、単純に「4月2日~翌年4月1日」に生まれで、学年の始まりだけを9月に変更する方法です。これでいくと、

20年4月2日~21年4月1日生まれ→21年9月に入学
21年4月2日~22年4月1日生まれ→22年9月に入学
4月2日生まれの子は7歳5か月で入学になりますね。

 3つ目は、来年度だけの措置として20年4月~21年8月末までに生まれた子どもは21年9月に1年生として入学末う方法です。

 これだと、22年からは9月~8月末で入学できますが、初年度となる21年度は17か月分(20年4月~21年8月だから)の児童が入学することになります。

 この年の入学児童だけ、ずっと何をするにも大人数、高倍率になってしまう可能性がありますね。

 どれをとっても一長一短。果たしてコロナ対策なのかどうかもわからなくなってきますね。

※2020.5.21追記

 「小学0年生」まで、出てきましたね。

現在の年長 2014年4月2日~2015年4月1日生まれ
現在の年中 2015年4月2日~2015年6月1日生まれ

 この子たちが、2021年4月~2021年8月末まで小学0年生となり、9月、新1年生として入学することになるそうです。

 やはり、いろんな案が出れば出るほど、実現しないように思えてしまうのは、気のせいなのでしょうか・・・・。

まとめ

 新学期が9月になることのメリット、デメリットがあります。感染拡大している現状を考えれば確かに有効だと思います。

 しかし…そう簡単にできることではありません。社会全体の仕組みに関わりますし、何と言っても、「4月入学、3月卒業」の慣習やイメージはそう簡単に変えられるものではないと思います。

 システムの変更も含めて、ある程度の時間、期間をかける必要があるでしょうね。

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